November 12, 2008
アルスヴェンスカン最終節・カルマル、クラブ史上初のリーグ制覇達成
11月9日にサッカースウェーデンリーグ、アルスヴェンスカン最終節が行なわれ、ハルムスタッドBKと引き分けたカルマルFFがリーグ制覇を達成した。
最終節の時点で首位カルマルと2位エルフスボリとの勝ち点差は3で、得失点差は8。カルマルが大敗し、エルフスボリが大勝しない限り、カルマルの優勝が決まるという状況だった。午後3時、カルマルは敵地オルヤンス・ヴァールでハルムスタッドと、エルフスボリは同じく敵地ストロームヴァッレンでゲフレとのキックオフを迎えた。
最初に動いたのは、オルヤンス・ヴァールでの一戦だった。14分、ダニエル・ロペスがハルムスタッドのゴールネットを揺らし、カルマルに先制点をもたらす。この時点で、スモーランドを拠点とするクラブの優勝は決定的となった。
一方のエルフスボリは22分、マルティン・アンデションの得点により先制。逆転優勝に向けてわずかな望みを残す。前半45分が終了した時点で、「大逆転」が起こるにはエルフスボリがあと7点奪い、カルマルが2失点することが条件だった。
後半、両会場で試合が動く。55分にエルフスボリが加点すると、カルマルが50分、65分と立て続けに失点。「奇跡」に向けてかすかに差が縮まった。だが、エルフスボリのマグヌス・ハッグルンド監督は「得点が決まっても興奮などしなかった」とコメントを残していることから、この時点で、あるいは試合前からエルフスボリにとってはすでに消化試合と位置づけられていたのかもしれない。
結局、その後エルフスボリは失点し、カルマルはパトリック・インゲルステンによる得点で追いつき、優勝チームが正式に決定した。
試合終了のホイッスルが鳴ると、オルヤンス・ヴァールには多くのサポーターがピッチに乱入。カルマルの選手らと抱擁を交わし、優勝を祝福した。
今季19得点を挙げリーグ得点王に輝いたインゲルステンは、「これまでのサッカー人生のなかでもっとも偉大な出来事だ」と喜びをあらわにした。
リーグ序盤から首位を走り、最後まで安定した戦いを披露したカルマル。優勝の最大の原動力は、圧倒的な攻撃力だろう。リーグ戦30試合で70得点。2位のヘルシンボリが54得点であることを考えれば、その破壊力は他を凌駕していた。また、国内、欧州カップ戦と多忙であったにもかかわらず、チームの調子が落ちることがなかったもの大きい。欧州ビッグクラブのようなターンオーバ制を敷けたはずもないので、選手のコンディション作りがしっかりしていたに違いない。
一方のエルフスボリ。ベテランDFテディ・ルチッチ、スウェーデン代表GKヨハン・ヴィランドを中心とした守備陣はリーグ一の安定感を誇り、相手の攻撃陣を大いに苦しめた。だが、リーグ終盤という優勝を争う大事な時期にアンデシュ・スヴェンソン、そしてステファン・イシザキを怪我で失ったのはあまりに痛かった。エルフスボリのスポーツチーフを務めるステファン・アンドレアソン氏も、優勝を逃した原因のひとつとして、リーグを代表するこの2人のMFの離脱を挙げていた。
オリンピアで行なわれたヘルシンボリ対ヨーテボリの一戦は、ひとりのベテランに
とってのサッカー人生最後の試合となった。ヨーテボリのニクラス・アレクサンデションだ。スウェーデン代表で10年以上にわたって活躍した36歳のMFは、ヘルシンボリ1点リードで迎えた27分、ステファン・セラコヴィッチからのクロスを頭で合わせチームを同点に導いた。
だが、この試合で最後の得点者となったのはアレクサンデションではなかった。ヘルシンボリのエースであり、アレクサンデションと同じ1971年生まれのヘンリク・ラーションだ。引退を勝利で飾ることができなかったことはアレクサンデションにとっては残念だが、スウェーデン代表で苦楽をともにしたラーションのゴールは、アレクサンデションにとってはなむけになったのかもしれない。
優勝争いの一方で、残留争いも熾烈を極めた。最下位ノルショーピンの降格がすでに決定していたが、最終節でマルメに0対6で大敗したスンズヴァルが最後の1枠に確定した。14位のユングシーレは、スーペルエッタン(1部)を3位で終えたブロンマポイカルナとの入れ替え戦に挑むことになった。
そのスーペルエッタンは、元スウェーデン代表FWマルクス・アルベックの所属するオルグリテが優勝。同リーグを2位で終えたヘッケンとともに、来季のアルスヴェンスカンに参入することになっている。
11月9日
ヘルシンボリIF2‐1IFKヨーテボリ
13分 ラスムス・ヨンソン(1‐0)
27分 ニクラス・アレクサンデション(1‐1)
54分 ヘンリク・ラーション(2‐1)
IFKノルショーピン5‐2ハンマビー
2分 チャーリー・デイヴィス(0‐1)
5分 チャーリー・デイヴィス(0‐2)
25分 イマード・ハリーリ(1‐2)
28分 ラッセル・ムワフリルワ(2‐2)
46分 ラッセル・ムワフリルワ(3‐2)
82分 トーマス・マグヌソン(4‐2)
87分 クリストファー・テロ(5‐2)
ガイス0‐2AIKソルナ
12分 ガブリエル・オスカン(0‐1)
38分 イヴァン・オボロ(0‐2)
マルメFF6‐0GIFスンズヴァル
23分 エドワード・オフェーレ(1‐0)
29分 オーラ・トイヴォネン(2‐0)
32分 エドワード・オフェーレ(3‐0)
50分 オーラ・トイヴォネン(4‐0)
83分 ジミー・トウマ(5‐0)
90分 アゴン・メフメティ(6‐0)
ユールゴーデン1‐3トレッレボリFF
22分 セバスティアン・ラヤラスコ(1‐0)
39分 ラスムス・ベングトソン(1‐1)
89分 マティアス・ティランデル(1‐2)
91分 マグヌス・アンデション(1‐3)
オレブロー3‐0ユングシーレSK
1分 エリック・マグローア(1‐0)
34分 セバスティアン・ヘンリクソン(2‐0)
47分 ロニ・ポロカラ(3‐0)
ハルムスタッドBK2‐2カルマルFF
14分 ダニエル・ロペス(0‐1)
50分 エーミル・クヨヴィッチ(1‐1)
65分 アンドレアス・ヨハンソン(2‐1)
87分 パトリック・インゲルステン(2‐2)
ゲフレIF1‐2IFエルフスボリ
22分 マルティン・アンデション(0‐1)
55分 ヨハン・カールソン(0‐2)
90分 ハンス・ベリィグレン(1‐2)
| 順意表 | ||||
| チーム名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 |
| カルマル | 64 | 20 | 4 | 6 |
| エルフスボリ | 63 | 19 | 6 | 5 |
| ヨーテボリ | 54 | 15 | 9 | 6 |
| ヘルシンボリ | 54 | 16 | 6 | 8 |
| AIK | 45 | 12 | 9 | 9 |
| マルメ | 44 | 12 | 8 | 10 |
| オレブロー | 42 | 11 | 9 | 10 |
| ハルムスタッド | 41 | 11 | 8 | 11 |
| ハンマビー | 41 | 11 | 8 | 11 |
| トレッレボリ | 40 | 9 | 13 | 8 |
| ガイス | 38 | 9 | 11 | 10 |
| ユールゴーデン | 36 | 9 | 9 | 12 |
| ゲフレ | 28 | 7 | 7 | 16 |
| ユングシーレ | 24 | 6 | 6 | 18 |
| スンズヴァル | 22 | 5 | 7 | 18 |
| ノルショーピン | 20 | 4 | 8 | 18 |
| 得点ランキング | |
| 選手名 | |
| パトリック・インゲルステン(カルマル) | 19 |
| ヴィクトル・エルム(カルマル) | 15 |
| アンセルモ(ハルムスタッド) | 15 |
| ヘンリク・ラーション(ヘルシンボリ) | 14 |
| チャーリー・デイヴィス(ハンマビー) | 14 |
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コメント一覧
カルマルの攻撃力は傑出してましたよね。
ただ、1月でヴィクトル・エルムがいなくなりますし、残りの選手も来夏までに何人か引き抜きに遭うかもしれませんし、このチームがチャンピオンズリーグの予選でどこまで通用するかが実現しないのはちょっと残念です。
負けたとはいえフェイエノールトともいい試合していただけに特に。
ヴィクトルとグローニンゲンのアンデションは好調みたいなのでオランダ戦でも期待したいものです。が、その前にラガーベックが出番を与えてくれるかというのがあるのですが...
コメントありがとうございます。
カルマルはインゲルステンの移籍もほぼ決まっているようです。ダヴィドとラスムスのエルム兄弟にも移籍の噂が絶えません。ただ、優勝を決めた数日後にはスカウトがブラジルに向かうなど、来季に向けすでに動き出している模様です。スウェーデンのクラブはしばらくCL本戦に出場していなので、なんとかがんばってほしいものですね。
ヴィクトルとアンデションももちろんですが、アヤックスのリンドグレンを試してほしいです。センターハーフは層が薄いので、彼の台頭に期待しています。まあおっしゃるように、すべてはラーゲルベック次第ですが。
