October 14, 2008
サッカー南アフリカW杯予選・スウェーデン、強豪ポルトガルと勝ち点を分け合う
2010年南アフリカW杯欧州地区予選が11日、各地で行われた。スウェーデンは、本拠地ロースンダ(ストックホルム)でポルトガルと対戦。優勢に試合を進めたものの相手ゴールネットを揺らせず、結局0対0のドローに終わった。
今予選の最初の山場を迎えたスウェーデンだが、怪我人続出でチームはまさに”野戦病院”と化していた。オロフ・メルベリ、クリスティアン・ヴィルヘルムソン、ヘンリク・ラーション、アンデシュ・スヴェンソン、マルクス・ローセンベリ、アンドレアス・ヨハンソンの6人が負傷によりチーム離脱を余儀なくされていた。
そんななかラーシュ・ラーゲルベック監督は、前2試合で採用していた3バックから4バックにシステム変更した。おそらく、サイドアタックを生命線とする相手を考慮してのことと思われる。
メルベリの代わりにはダニエル・マイストロヴィッチが配置され、また左サイドバックを若手のベーラング・サファリが担った。中盤は、ダニエル・アンデションがアンカー役を務め、その前をキム・シェルストローム、セバスティアン・ラーション、そして伸び盛りのサムエル・ホルメンが担当。ズラタン・イブラヒモヴィッチの相棒にはヨハン・エルマンデルが選ばれた。これまでH・ラーションがつけていたキャプテンマークは、イブラヒモヴィッチに引き継がれた。
試合は、3万3000人の大観衆に後押しされたスウェーデンが優勢に進める。7分、イブラヒモヴィッチの絶妙なスルーパスにエルマンデルが反応しファーストタッチで相手DFを抜き去るが、低い弾道のシュートはGKキムのファインセーブによって阻まれた。エルマンデルはその後も得点機を迎える。だが、このボルトン所属の27歳は、右サイドからのS・ラーションによるクロス、ホルメンによる浮き球のノールックパス、そして右サイドからのアンデションによるハイクロスのいずれも枠を捕らえることができなかった。
一方のポルトガルも黙ってはいない。エース、クリスティアーノ・ロナウドがゴール前でパスを受けゴールを狙うが、軌道は大きく外れた。
後半に入ると、試合は膠着状態に陥る。スウェーデンは、エルマンデルのパスを受けたイブラヒモヴィッチが美しい動きでターンし、左足を一閃するも、ボールはGKキムの正面に。ポルトガルも何度か鋭いカウンターを見せるが、アンドレアス・イサクソンを脅かすには至らなかった。試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、ピッチ上には失望の雰囲気は皆無で、両チームとも勝ち点1を獲得できたことに満足しているようだった。
相手のロナウドは試合後、「スウェーデンはいいチーム。しかも彼らのホームだし、彼らに勝つのは困難だ。ポルトガルはいいプレーをしたと思う。前半はスウェーデンが良かったが、後半は我々が巻き返した。いいゲームだったし、引き分けというのもいい結果だ」と話した。
だが、ラーゲルベック監督はマンチェスター・ユナイテッドに所属する世界最高の選手のコメントには完全に同意していないようだ。
「今日の選手のプレーには非常に満足している。だが、結果には少し不満だ。前半、我々は非常に多くのチャンスを作ることができたのだから、勝つべき試合だった」
ラーゲルベック監督は、この試合では交代枠を1つも使わなかった。その理由について彼は「ピッチ上にいる選手全員のプレーに非常に満足していたからだ。彼らは、限りなく100%に近い力を発揮した」と語った。
得点機が少なくなかっただけに、無得点ドローというのは最良の結果ではなかった。この試合でイエローカードを受けたイブラヒモヴィッチが、累積警告で次節のポルトガル戦(3月28日)を欠場することになったのは大きな痛手だ。選手のプレーに満足していたからといって、交代枠を1つも使わなかったラーゲルベック監督の采配にも大きな疑問が残る。
だが、徐々にではあるが若手がチーム内で存在感を発揮し始めているのは大きな好材料だ。左サイドバックとして先発出場したサファリは、終始安定したプレーを披露。イラン生まれの23歳は、所属先のバーゼルではチャンピオンズリーグ出場も果たしており、今後の成長が楽しみだ。また、前節のハンガリー戦で得点を挙げたホルメンがこの試合でもその才能を見せつけた。センターハーフは人材が枯渇しているだけに、彼の台頭は代表にとって大きなプラスになるだろう。
スウェーデン代表0‐0ポルトガル代表
GK
アンドレアス・イサクソン
DF
ミカエル・ニルソン
ダニエル・マイストロヴィッチ
ペッテル・ハンソン
ベーラング・サファリ
MF
ダニエル・アンデション
キム・シェルストローム
サムエル・ホルメン
セバスティアン・ラーション
FW
ズラタン・イブラヒモヴィッチ
ヨハン・エルマンデル
